手に取った剣は偽物で
それでも私は剣を掲げた
私の嘘を断ち切ろうと
願って私は剣を掲げた
見た目は水晶でも本当はガラス
もろく崩れてゆく心の欠片が
胸に突き刺さって抜けない
木々が大地に根を巡らせた
昔に水は枯れ果てたのに
そのしぶとさが私の誇り
たとえこの手が血に濡れたって
もう止まれない ただ前に進んだ
引き金に指をかけて的を定める
銃を握った手が小刻みに震え
前が霞んだまま見えない
痛みも夢も喜びさえも
悲しい雨が流し去ったの
ただ流される無意味な涙
ぬぐうことなく地にしたたらせ
もう聞こえない 誰かの嘆きなど
叶えたいことがあると
身を守るのだと盾を構える
まるで遊んでいるかのように
その微笑みが遊戯の証
狂ったように刃を振るう
もう戻れない これは嘘という玩具