ある日、俺、陽太、悠太の三人が出会った少女。彼女の髪は真っ青で、瞳は綺麗な緑で、どこか虚ろな表情の彼女は「セイ」と名乗り、遼の家に居候を願い出てきた。幸運なことに、俺の両親は結婚十周年で長期旅行中、しばらく帰ってきていないし帰ってこないだろう。というわけで、俺とセイの奇妙な同居生活が始まった。
 セイは、俺達よりも年上に見える。そのわりに、料理の仕方を知らない、テレビに驚く、信号の渡り方も分からず、とにかく彼女自身が奇妙だった。学校に通うこともなく、謎だらけの少女。
 そして、俺の前に現れた謎の爺さん。「ルート」と名乗ったそいつは、唐突に俺に言った、「君がセイのネゴシエイターかね、ふむ、まだ幼いのぅ」と。何とも無礼千万だが、彼から俺はセイの正体について告げられる。そして、セイのために俺ができること――セイを守ること。
 次々に現れる怪しい奴ら。俺の日常がひっくり返る!

*ボーイミーツガール、恋愛要素なし、の予定

©Sanori Inoue 2008